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突然ですけど!『村上君の青春日記!』

2008/08/08 17:10
※ココで短編『村上君の青春日記』をぶっこんでみる!


【赤い木の実】(村上君の青春日記より)


ワタシが17の頃。

愛した男は、そう、小坊主だったわ。


高尾山




あまたばっかり大きくて、いつも和尚さんに怒鳴られて、とんちだって出来やしない、ただの見習い小坊主だったわ。

ワタシは、彼のおつとめが終わった頃、毎日、山を駆け下りてきたわ。
まるで空を飛ぶようにね。


高尾山



ある時、ワタシは、うっかりして、木の枝に足を引っかけてしまったの。
そして、崖の下に落ちてしまって……。

ワタシは、その時、少しの間気を失ってしまったんだけど、気がつくと、目の前には、赤い木の実が月明かりに照らされていたわ。

ワタシは、その実のついた枝をクイッとちぎると、それを口にくわえて崖を登った。

高尾山



辛くは無かった。
だって、彼に会いたかったから。
この崖を登ったら彼に会えるんだって思ったら、そんなこと、全然、問題じゃないのよ。

麓に着く頃には、もう、丸いお月様が西の方に傾きかけていたわ。

ワタシは、この日、もう彼には会えないんだって、そう思っていたの。
でも、彼は、待っていてくれた。

ワタシ、嬉しかった。

ワタシ嬉しくて、嬉しくて、彼の元へ一目散に走ったわ。
そうしたら、また転んじゃった。

膝、また擦り剥いちゃって。

でも、落とさなかったわ。

赤い木の実は。


ワタシは、それを、彼の前にそっと置いたの。

暗くて良くは見えなかったけど、その時、彼、少し頬笑んでいたみたい。

そして、いつものように用意しておいてくれたおまんじゅうをワタシに差し出してくれたの。

彼、毎日、ワタシのためにアンコたっぷりのおまんじゅう、用意しておいてくれるの。
そのせいで、ワタシ、体重が5キロも増えちゃったんだから。

それが、彼の愛の重さかな?

おのろけよ。


でも、そんなワタシも、今じゃ、大人の女。
腕もほら、こんなに細くなっちゃってさ。

まんじゅうぐらいじゃ、喜ばなくなっちゃったし。

昔のように、小坊主だとか石だとか、ムササビだとか金属だとか、そう言うの関係ない恋愛……、したいなぁ……。


高尾山




あっ、ごめんなさい、お客さんが来たみたい。


あらぁ、パパ、いらしゃ〜〜い。

久しぶりぃ。


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【写真小説】君とボクと猫とあの風景(番外編・高尾山)

2008/08/07 20:59
小説は、現在作成中です。
写真のみUP致しますので、後ほどまた遊びに来てくださいまし。
(o*。_。)oペコッ



高尾山



高尾山


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【管理人:ちゃぱす☆彡の近況(この回は、小説じゃないよ♪)】
ここの所、週末は、ポートレート撮影としてコスプレイベントに行きまくってますが、やはりこういった自然と触れ合うのは良いなぁって思ってます。

高尾山は、決して良い山、良い観光地とは言えないんですけど、気軽に鳥の声を聞ける場所としては良いかもしれません。高尾山のアドバイスとしては『お弁当とお菓子は、絶対に持って行った方が良い!!』です。

さすがの浪費家ちゃぱす様でも高尾山で『950円のとろろソバ』は食わねぇよ、まじで。

今週末は、今のところコスのカメコ予定が無いので、猫と下町の撮影と、小説書きかなぁ。。。
もし、ポートレートのモデルになって頂ける素敵な方がいたら、気軽にコメント下さい。
(やるか、やらないかは、気分次第♪ これ重要!)


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高尾山



高尾山


高尾山


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【写真小説】君とボクと猫とあの風景(第(X+5)回(高尾山編)

2008/08/06 19:32

小説は、現在作成中です。
写真のみUP致しますので、後ほどまた遊びに来てくださいまし。
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高尾山
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高尾山



高尾山



高尾山
(Canon 40D/タムロン28-75 F2.8)


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【写真小説】君とボクと猫とあの風景(第(X+4)回)(高尾山編)

2008/08/05 19:14

皆さんは『安・近・短』って知ってますか?

『安い』『近い』『短い』の略で、ひとつの旅行スタイルを表現している言葉です。


ミキ(イタリア人ハーフ)に100万円以上のローンを組まされてからというもの、精神は常に、『欲張りません! 返すまでは!』


だからといって、ミキ退屈させられないしぃ……。


高尾山


高尾山


(Canon 40D/タムロン28-75 F2.8)

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で、考え出したプランが、ずばり!

『高尾山』!!

高尾山は、つい2、30年前なら小学生向けの小さな小さな辺鄙な山。

それが、今や海外の有名ガイドにも紹介されるほどの一大観光スポット。

でもって、電車賃は、片道千円弱で、都心から約1時間、日帰り。

正に『安、近、短』!!



高尾山

(Canon 40D/タムロン28-75 F2.8)

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ただ、あからさまに『安、近、短』を勧めても、絶対にミキには納得してもらえない。

だから、僕は、ちょっと考えました♪


「ねぇ、ねぇ♪ あのさぁ、高尾山って知ってる? なんかフランスのミシュなんとかっつ〜〜ぅ有名ガイドに紹介されたらしいんだけど、行ってみない? 世界に認められた山っだってさ」


「うん、いいよ」


(ふぅ、ふぅ、ふぅ、思うつぼ子ちゃん……。イタリア人と日本人のハーフと言えどもまだまだひよっ子。可愛いもんだよ♪)



高尾山


高尾山


(Canon 40D/タムロン28-75 F2.8)

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こうして、僕達は、天気の良い次の日曜日に高尾山に登ることになりました。


頂上599mまでの道のりが、八ヶ岳や富士山よりずっと険しいなんて、この時の僕には、知る由もありませんでした……。


(続く……)

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【写真小説】君とボクと猫とあの風景(第(X+3)回)

2008/07/30 10:17

『もう、夏真っ盛り♪
僕の主食は、かき氷。メロメロメロロンメロン味♪』


そう唱いながら、おどけていた僕のコテコテのジャパニーズフェイスが、イタリア人と日本人のハーフ(B99W55H88)ミキとって気にくわなかったのか、いきなり左フック!!!

隅田川に光が舞い上がり、僕の目の前には、星が舞い散りった。

そんな夜から一夜明け、まだ右頬の腫れが引かない僕と、銀座の例のブティックで買った白いワンピース得意そうに着たミキは、上野の不忍商店街へブリブリとお出かけしました。



上野動物園
(Canon 40D/キヤノン70-300F4.0)
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東京下町の不忍(しのばず)商店街。

この街は、昭和の暖かみが残る人情溢れる街で、いつも賑やか。

神田の下町生まれの僕はもちろん、ミキもその懐かしさが好きみたいで、度々この場所を訪れます。

もちろん僕は日傘を刺す人、ミキは刺される人。


このポジションは、誰にも渡さね〜〜ぅ!!!

ただ、この日、僕とミキとの関係が、チョット変わりました・・・。

商店街の入り口から、15分ほど歩き、坂をちょっと登ったところで、ミキは、

「あぁ、暑い……。ねぇ、ちょっと疲れたから休みたいんだけど……」

と溜め息混じりに言うと、僕が右手にぶら下げた白い革のバッグから白いレースのハンカチーフを取り出し、額の汗をぬぐいました。


「うぅ、うん。そうだね。ちょっと休もうか。じゃぁ、そこのベンチでも」

僕は、坂の上の木陰のベンチを指さしました。

あぁ、もちろん両手がふさがっているので、日傘を持った左手の小指で。

するとミキは、

「えぇ、、、何か汚れてない?」

と、もの凄く不機嫌そうな顔を僕に見せつけました。


(あぅ、しまった! 敷くものなんにも持ってきてない!)


人間は、追い込まれた時にこそ、本当に良いアイデアが浮かぶものです。


でも次の瞬間、僕は、さっと少し汚れたベンチに座りました。

そして、満面の笑みを浮かべて、言いました。


「ここに座りなよ♪」


僕は、自分の太ももを指さしました(左手の小指で)。

(ナイスアイデア! ナイスアイデアだぞ、おで!!)



ミキは真顔で、僕の目をしばらく見ると、

「まぁ、服が汚れるよりは、いいわ」

と、ボクンと僕の膝の上に座りました。


゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。ヤッターン


(温もり〜〜ぃ♪)



最高の私服を感じながら、ミキを膝の上に載せ、ペットボトルの水をチョビチョビと、まるで二人羽織のよう飲ませてあげていると、坂の下の池の畔でなにやら始まりました。




「おくれよ〜〜ぉ!! オデにも飴おくれよ〜〜ぉ!!!」




アザラシ
(Canon 40D/キヤノン70-300F4.0)

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「だめぅ! さっき食べたばっかりでしょ!」


「そんなこと言わないで、頼むよか〜〜ちゃ〜〜ん!!!!」



アザラシ
(Canon 40D/キヤノン70-300F4.0)

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「まったくうるさい子だね〜〜ぇ、この子は。いったい誰に似たのかねぇ」


「そりゃぁ、母ちゃんの子だから、母ちゃんに似たんだろ?」



アザラシ
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「あたしゃ、アンタみたいなうるさい子、産んだ憶えないね! もしかすると、病院で取り違えたのかもしれないね。 あぁ、もしかするとアイドルのトッキー、ホントはあたしの子なんじゃないかねぇ?」


「そんな〜〜ぁ、ひで〜〜ぇよ! ひで〜〜よ、か〜〜ちゃ〜〜ん、か〜〜ちゃ〜〜ん」


「うんも〜〜ぉ、うるさい子だねぇ。。。 わかったよ。ほら、コレでおしまいだよ」


「ほんと!」



(あぁ〜〜ぁ、あれは、畳屋の今年6つになる、アゴ吉だぁ。相変わらず、賑やかなこった)



僕は、アゴ吉親子の騒動をなんだかほほえましく見ていました。

そして、心が、ほわっとふんわりました。



「やだーーーい!!!」


アゴ吉が、突然プイとすねました。


アザラシ
(Canon 40D/キヤノン70-300F4.0)

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「やだーい! イワシの煮っ転飴なんて、やだ〜〜い! マグロの甘露飴がいいんだい!」

「まったく、聞き分けのない子だよ! もうそれしかないんだからしょうがないだろ! もう、勝手におし!!」

アゴ吉のお母さんは、怒って、ぷいっと、奥の方へ行ってしまいました。



「なんだい! けちんぼ!! けちんぼ!! クソババーーー!!!!」


アゴ吉は、食い物の恨みは何とやら、街中に聞こえるほどの大声で、母親の悪口を言いました。


(あちゃ〜〜ぁ、、、 言ってはいけないひと言を・・・)



実は、アゴ吉のお母さんは、不忍界隈、だけでなく神田界隈にもとどろく、威勢の良い女将さん!!!


ビュン!!


ドカン!!!!!!!



いじけて下を向いていたアゴ吉の後頭部に青いポリバケツが直撃しました!!!



「なんだい親に向かって!! もういっぺん言ってごらん!!  この出来損ないが!!!」


アゴ吉は、うわ〜〜ぁ!!!と半べそをかきながら、向こうの池に逃げていきました。


「今晩のご飯は、抜きからね!!!!」


僕は、思わず笑ってしまいました。ミキも笑ってました。

「なんだか、ほほえましい家族だね♪」

ミキも軽く頷きながら、
「そうね」と柔らかい微笑みを浮かべながら、答えました。

木の葉から漏れる真夏の太陽の光が、ミキの亜麻色の髪をキラキラと輝かせました。
それはまるで宝石のようでした。

「じゃぁ、そろそろいきましょうか?」

ミキはソッと立ち上がり、自分でバックを細い右手に持ちました。

その姿は、いつもよりさらに上品に見えました。

僕も『どっこいしょ!』と勢いをつけて立ち上がろうとしました。

しかし、ミキを載せていた僕の太ももから下が、痺れて、ふらふらです。

足がもつれました!!! 

よろけました!!!

そこは坂道! 



転げ落ちます!!!



(あわわわぁ!!!)



上野動物園
(Canon 40D/タムロン28-75F2.8)

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バフッ!!!




(ど、どうなった???)


僕は、そっと目を開けました。



目の前には、白きもの・・・。


柔らきもの・・・。



それは、ミキのお胸♪


ミキティーのお胸でした♪


そうです、ミキが、僕を支えてくれたのです!!!

(っていうか、僕が抱きついた?)


僕は、ミキのお胸に埋もれていた顔をゆっくりと上げると、そこには、まるで天使のようなミキの笑顔。

「だいじょうぶ?」

ミキの柔らかく優しい声……。

「うん、大丈夫。ありがとう、落ちるかと思ったよ・・・。ほんと、ありがとう」

ぼくは、心からの感謝と喜びを、ありがとうと言う言葉と、優しく、そしてギュッと抱きしめることで伝えました。



「えぅ? 何言ってるの?」


ミキの声色が変わりました。


「えぅ?」


「私が言っているのは、あなたの左頬は大丈夫って聞いているの」


「えぅ?!?!」


ミキは、僕を軽く突き飛ばすと、右手に持った白い革のバッグを左手に持ち替え、腰の回転を利かせた右フック!!!




(え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!)




Σ(艸・∀・)ェェエエエエ工━!!  




「ブピーーーーーーーーーッ!」



(||||○ロ○)<ブピッ!! (||||○ロ○)<ブピッ!! (||||○ロ○)<ブピッ!!




僕は、坂を転げ落ちました……。


ぎょえーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!


坂の下の巨木にドカンぶつかって、僕の回転旅行は、ようやく終点に辿り着きました。



「あぅ、、、あぅ、、、、、、」


僕は、うつぶせで、言葉ならない声を喉から垂れ流していました。



ミンミンゼミの羽をこする音が、僕のしたたり落ちる涙を細かく揺らしました。

体から力が抜けていきます・・・・。



顔にうっすらと、日光を遮る涼しい影がかかりました。


僕はゆっくりと瞼を開けると、そこには、さっきまで母親とケンカをしていた畳屋のせがれアゴ吉が僕を上から見下ろすように立っていました。

そして、不憫そうに僕を見ていました。

「あんちゃ〜〜ん……。あんちゃんも、大変だな」

(アザラシに同情されるオレっていったい・・・)

「これ、やるよ」

アゴ吉は、うつぶせに倒れ込んでいた僕の目の前にぽんころこんと何かを投げました。


白い和紙の様な小さな包みには『イワシの煮っ転飴』と書かれていました。


(こんなもんいるかよ!!!)


でも、この時の僕は、そんな子供の思いつきの同情さえも喜びと感じとるほど、心と体がずたずたに壊れていました。

僕は、朦朧としたまま、包みを手に取り、袋から飴を取り出しました。

(これが、不忍名物イワシ飴・・・・)


僕は、丸くて光沢のある褐色のそれをジッと観察してから、口の中にカラリと放り込みました。



……、……。



「うまい!!!!!!!!!!!」




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君とボクと猫とあの風景(第(X+2)回)

2008/07/18 00:42

(あぁ〜〜ぁ、やんなっちゃうな〜〜ぁ)

東京で梅雨明けが発表された、この日、ボクは、ミキに銀座へ連れ出されました。

肌が透き撮るように白いミキは、強い日差しが大嫌い。

それはもちろん、白い肌を保つため。

『NO WHITE, NO LIFE』がミキの合い言葉。ミキはイタリアと日本人のハーフですけど、合い言葉は英語です。


アジサイ
(Canon 40D/シグマ50ミリmacro)

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でも、この日のミキは、なにか梅雨の鬱憤を晴らすように、ギラギラした銀座を、細くて長い腕と足の素肌を出して、踊るように闊歩しました。
もちろん、外出前にはしっかりとUVケア。
右手には黒いレースの日傘。

あぁ、もちろんボクの右手にです。


開発の進んでいる銀座をミキはウィンドーショッピング、ボクは右手を常に上げている筋トレで楽しみました。

銀座5丁目にさしかかったところで、僕達は、細い路地をみつけました。

その突き当たり。

今にも夕立が降りそうな、ビルのうす暗い陰に囲まれた中、ぼんやりと柔らかいライトが、まるで、1本のロウソクのようにあたりを照らしていました。

そこは、女性服のブティックでした。

明かりは、良く磨かれたショウウィンドーの中から漏れたものでした。

そこに、写ったボクの顔は、まだ、ほんの少ししか歩いていないにもかかわらず、すでに日焼けしていました。

左手をちらりと見ると、日焼けのまっすぐな線がクッキリと焼き込まれていました。


「良さそうじゃない」

ミキは、この店が、気に入ったらしく、ツタツタとお店の中に入っていきました。

ツーーーーン。

ボクの汗ばんだ全ての毛穴という毛穴が、冷房の効き過ぎた店に入って、一気に締まりました。

店は、白で統一された空間で、外の薄暗さとは正反対の明るく、高級なイメージが漂っていました。


「いらっしゃいませ」

レジカウンターに、黒いスーツを着た少し痩せた女性が、すぅと立ちあがり、かるく頭を下げました。

ミキの目がらんらんとしました。

店の照明がミキの目の中に入り、まるで星が輝いているようでした。

「あ〜〜ぁ、いいじゃんこれぇ! この薄いブルー、私っぽい♪ この薄いピンクのワンピースも私っぽい♪ な〜〜んか全部私っぽいかも、このお店♪」

ミキは、薄いピンクのワンピースを鏡の前で合わせながら、くるりと回まわってみせました。

商品を照らすキスポットライトが、ミキ栗色の髪を後ろ側からキラキラと輝かせました。

ボクは、その笑顔を見ただけで、天にも昇る真っ白な気持ちになりました。

(ミキ……、君は、本当に素敵だ……)


テレビなら、音声さんが、ほわほわほわ〜〜ん♪と、効果音を付けていたことでしょう。


でも、皆さんに伝えておきたいのが、ミキの素敵さはこれだけじゃありません。

「じゃぁ、わたし、これに決める。あと、これと、これ! じゃぁ、店員さん、お願いします」

ミキは、決断も早いんです。

ボクは、待たされるのが大嫌い。
江戸っ子ですから、せっかちなんです。

きっとミキは、そんなボクの性格を分かってくれていたんだと思います。

店員さんもさすが銀座。

客を待、たせることなく、値段を手早くピゥ、ピゥとレジに打ち込みました。

そして、笑顔で、

「では、お会計、3着で、68万3千円になります」。



え゛!!!!!!



う゛ぞ!!!!




ボクの目は、今にも落ちそうなぐらい大きくなりました。

そして、急に舌が回らなくなりました。

「ちょぅ、ちょっとまって、チョッうとまて下さいね。ちょぅ、ねぇ、ミキ、ミキさん? ミキさん?」

ミキは、既に店の外。

大股で腕組みをし、体はコチラ側。
でも、顔を横にして、視線を一切合わせようしません。


(いやいやいやいや、これは、さすがに無理ですよ!!!)


今さっきまで、戸締まりバッチリ♪だったボクの毛穴が、一気に全開放!


ボクは、値段のことを伝えるため店を勢いよく出ました。

そして、申し訳なさそうに、いや、大変申し訳なく思いながら、

「あぁ、あの〜〜ぉ、ミキさん、いや、ミキさま……」

と頭を下げながら、呟くように言いました。


「なに? もう、買ってきたの? 早いじゃん」

ミキは、腕組みをしながら、少しアゴを上げて、ボクに言いました。

(あ〜〜ぁ、やだなぁ〜〜ぁ。でも、もうコレしかない!!)

ボクは、アスファルトに膝をつき『必殺の土下座』をしました。
これぞ『村上流最大奥義土下座の構え』!

日陰であっても夏のアスファルト。
ぬるさが地面から伝わってきました。

そして、勢いよく頭を地面にこすりつけました。


「むぅ、無理です!! さすがに無理です。3着で58万円て、ボクの稼ぎじゃ、無理です!」

泣きました、泣かせていただきました。

タイヤが道路を掻く音とミンミンゼの声が、ボクの耳を左から右へ通り抜けます。

ボクは、ゆ〜〜っくりと頭を上げました。

(あれ? 上がらないよ?)

ミキが、ボクの後頭部を、皮のサンダルで、押さえつけていたのです。


「はぁ? もう一回言って見なよ」

(こぅ、こわい!!!)

ボクは、生命の危機を感じました。

そして、少し震えました。
この震えは、汗のせいではなく、もっとなにか、奥の方から、湧き出る氷のような冷たさからだったと、今は思います。

「いぃ、いや、全部似合うんだよぉ、ミキちゃんには全部に合うんだよ。だけど、もっと似合うのもあるかもしれないから、ここでは、1着にしようぅ、ねぅ、ねぅ」

「はぁ? だったら、他でもまた買えばいいじゃん」

「えぅ、いや、ほら、右手に日傘持ってるでしょ? だから、そんなに持てないから、ね♪ ここでは1着にしよう。ほら、日傘、持てないと、日焼けしちゃうよぅ。白い肌が、その綺麗な白い肌が焼けちゃってシミになっちゃうよ」

ミキは、大きな舌打ちをすると、ボクの後頭部から足をはずし、また、不機嫌そうに店の中へ入っていきました。

ボクは、ほっと一息。

(でも、良かったぁ。これで許してもらえるなら、安いもんだよ、ほんと)

ボクは、安堵の思いで、腰を上げました。

アスファルトには、ボクの汗染みがしっかり残されていました。

ボクは、ミキに遅れて、店の中に入りました。
手際の良いことに(いや良すぎることに)、商品は、全て袋の中に包まれていました。

気まずさを携えながら、ボクは、店員さんに平謝り。

「すぅ、すいません。なんかお待たせして。それで……、実は、ちょっとこの3着、一度試着させていただいて、そこから、何点か選びたいんですけど、よろしいですか? 実は、彼女、まだ試着してないというか……」

「えぇ、そうですよね。わたくしも、試着されなくても良いのかな? って思っておりました。どうぞどうぞ。では、向こうの試着室をお使い下さい」

店員は、嫌な顔を少しもせずに、笑顔で応えてくれました。

ミキは、腕組みしながら視線だけを左下に落とし、いかにも不機嫌そうな態度で、後ろから付いてきました。

「一番高い奴で、いいじゃないの?」


店員さんは、ミキの言葉に、愛想笑い。


ボクは、目を泳がせ苦笑い。


「ミキーーぃ! ミキちゃ〜〜ん! ホラ、早く早く」

ボクは、腕組していたミキのてを持って、試着室の方へと促しました。

そして、店員さんから、既に袋に包んでしまった服を手渡してもらうと、

「ほらほら、ねぅ。試着試着」

と、試着室のカーテンを勢いよく、バゥ!と開けました。




「あっ、お客様! そちらは!」





猫
(CANON 40D /タムロン28-75 日比谷)

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ボクは、目が点になりました。

そこには、猫のご婦人がいらっしゃいました。

しかも、裸……。

「キャッ!」



「あぅ、すぅ、すいません!」

ボクは、勢いよくカーテンを閉めました!


すると、カーテンを止めていたピンが外れ、逆側が開いてしまいました!


あぁ〜〜ぁ、あ〜〜ぁ〜〜ぁ。


「すぅ、すいませ〜〜ん!!!」



ボクは、壊れたカーテンと胸を押さえる猫のご婦人をそのままに、レジカウンターへすっ飛びました。


「こぅ、これ下さい!! 全部下さい! じゃぁ、あと、これも下さい!!」



ボクは、レジ横にかかっていた一番目立つ服のハンガーをごそっと外して、バンとレジにおきました。


「えぇ〜〜わ〜〜た〜〜しぃ〜〜こ〜〜っちのほうが〜〜い〜〜い〜〜な〜〜ぁ」

ミキの声が、いつもより3倍遅く感じます。

つか、いつの間に、横にいた!?


「あぁ、それ? それいいね! それにしよう。それそれ。もういや、もう、全部下さい!! かぅ、かぅ、かぅ、カードで!! 60回払い!!!」


ボクは、カードのサインをさっさと書くと、店員さんの『有り難うございました』も聞かずに、店をあとにしました。

路地を抜け大通りに出たところで、ボクは、買った商品を左手にもちかえ、また黒い日傘をぱっと開き、右手で刺しました。

ミキの笑顔が、ボクの右目のさらに右側に映りました。

「「太っ腹じゃ〜〜ん♪」

そう言うと、ミキは、ボクの右手から黒い傘を奪い取り、自分の右肩にのせると、くるくると回しはじめました。

そして、また、スキップをしているかの様に軽快に歩き始めました。


「まっ、いっかぁ」


ボクは、笑顔で、独り言をいうと、袋を前に両手で持ちながらミキの後を追いかけました。


次の月から5年間、ボクのローンは、毎月1万6千円加算。

それでも、たったそれだけで、ミキの笑顔が見られるなら、安いもの。

きっとね。

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君とボクと猫とあの風景(第(X+1)回)

2008/07/16 21:17

いっこうに目を覚まそうとしない猫の大統領。
ボクは、大きな溜め息をふぅとひとつばかりつき、ゆっくりと腰を上げて、尻に付いた、泥と枯れ草を払いました。

そして、また、ひとつため息をついて、その場を離れようとした瞬間、突然、子供の、いや、仔猫の大きな鳴き声が、少し先の道の真ん中から聞こえてきました。

それは、あまりにも大きく、そして、あまりにも大きなその声だったので、ボクは、両手で耳を軽く塞がなくてはいけませんでした。

「や〜〜だぁ! や〜〜〜だぁ!! 買って!!!
『ムレムレ、ムンムン♪ あっち向いてムン♪』のムンムンちゃんのお人形買ってくれなきゃや〜〜だぁ!!!
や〜〜だぁ、や〜〜だぁ!!!』


猫
(CANON 40D /タムロン28-75 小石川)

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仔猫は、まるで火おこしをするぐらいの早さで、背中を地面にこすりつけていました。

仔猫の2、3歩先には、母親らしき猫がいました。

言う事を聞かない仔猫に、少々疲れ顔。
そして、怒鳴りたい気持ちをかみ殺すかのように、唇をくっと閉めて、鼻から息をフンと吹き出しました。

そして、

「泣いたって、買わないよ!! ほらぁ! 早く行くわよ!」

と、泣きじゃくる仔猫に言い聞かせようとしました。

しかし、仔猫はいっこうに聞く気配がありません。

こすり具合は、さらに増すばかり。

そのせいで、とうとう煙!!と 見間違えるほどの、抜け毛が、辺り一面に舞い散りました。



母猫もどうしたらいいのか分からず、今にも泣き出しそうです。

その横を通りすがりの三毛猫が、

「あら、あら。まったく、何やってのかね〜〜ぇ」

と、親子に聞こえるような独り言を吐いて、その場を立ち去って行きました。


猫
(CANON 40D /Canon100ミリマクロ 日比谷)

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ボクは、その猫をキッと一瞥しました。
なぜなら、ボクは、何でも子供の言う事を聞いてしまう風潮の中、このお母さんは、若い割にしっかりしているなぁと感心して見ていたからです。

むしろ、そんな若い母親に嫌みを言うようなオマエの親の面(ツラ)が見てみたいと思ったほどでした。


ただ、仔猫のだだはいっこうに収まりません。

収まるどころか、最終手段をうって出ました。

「やぁ〜〜だぁ! や〜〜だぁ!!! 買って!!
良いもん!! 良いもん! 言っちゃうもん!!
買ってくれなきゃ、いつも夜、ボクが寝た後に、
パパとママが、やってることみんなに言っちゃうもん!
ぼく、寝たフリして、いつも起きてんだもん!!
隣のおじさんとおばさん、お巡りさん、それにみ〜〜んなに話しちゃうもん!!
パパとママは、ボクを奥の部屋に押し込めてプロレスしてるって、言ってやるもん!!!
ボクを、ボクだけを仲間はずれにして、プロレスごっこしてるって、いってやるもん!!
ボクは、いじめられてるんだ!
幼児虐待だ! 幼児虐待だ!!」



(どこで憶えたんだよ・・・。つか、どっちかっつ〜〜と、オマエの方がいじめてるぞ。しかも、かなりハードに)


仔猫の無邪気で脅迫じみた言葉は、それまで、涙を押し殺して毅然と振る舞っていた母親の目をまん丸く、そして、鼻の頭を真っ赤に染めあげました。

そして、母親は、仔猫の首のあたりをぐいっと噛んで一気に持ち上げ、一目散に草むらへ走り去っていきました。


「あ〜〜ぁ、あ〜〜ぁ。なんて、ガキ・・・」

ボクは、なんだかガッカリしました。
ただ、ほほえましくもありました。

(お母さん、頑張ってるなぁ……)



ぼくは、切ない気持ちとあたたかい気持ちが混じったまま、ふと、横に目線をやりました。

すると、さっきまで、怒鳴っても揺すっても起きなかった、
猫の大統領が、なんと、目をらんらんと輝かせて、尻尾をピーーーーーーンと立てて居いるでは、ありませんか!!!


猫
(クリックすると大きくなります)
(CANON 40D /タムロン 28−75F2.8日比谷)

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「だぅ、大統領……、起きてたんですか……」

大統領は、小さく口を動かして、モギョモギョと何か言っています。

ボクは大統領の口元にそと耳を近づけました。


「よぅ、よぅ、よぅ、夜……。
若奥様の夜ぅ……。
わーーか奥様のぉ……ぉ……、よるぅ!!!!!
奥様ぁ……、奥様……。
若奥様のプロレスぅ〜〜ぅ。
プロ、プロ、プロレスぅ〜〜ぅ。
ぷりんぷりんしてるな〜〜ぁ。
ぷりんぷりんしてるなぁ〜〜ぁ。

あわわわわぁ、、、
若奥様ぁ〜〜ぁ、
若奥様……、昼下がり……、プロレスぅ〜〜ぅ。
若奥様が昼下がりぃにぃ、宅配便のお兄さんとプロレス……。

宅配便の若奥様が昼下がりに、プロレスをあなたにお届け♪

あわわわぁぁぁ、あわわわぁぁぁぁ」



(だぅ、大統領……。

昼下がりなんて、だ〜〜れも、言ってないから……。

ほんと、だ〜〜〜〜れも言ってないからねぅ。

若奥様、宅配なんてしないからね。

やめようね、そういう妄想。

一応、紛いなりにも猫の大統領なんだから)




大統領の口元に、夏の太陽にきらりと光る雫が見えました。

(よだれだ)


この日、ボクの肩がずしりと重かったのは、きっと夏バテのせいばかりでは、なかったのでしょう。

(早く、秋、来ないかな〜〜ぁ)

そう、しみじみと思った、太陽の光が憎らしい日でした。

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------------------------------

今週の土曜日もしくは日曜(7月19もしくは20)に、FWAT-CS主催の『上野動物園及びその周辺』において、写真撮影会を行います。

初心者でもコンパクトカメラでも、大歓迎です。
途中参加、途中退場可能です。

写真にご興味のある方は、コメント、メッセージもしくはメールにてご連絡下さい。

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晴れたのは良いけれど……の巻

2008/07/10 22:25

梅雨のしとしと雨が上がった今日は、
ミキのお昼寝の間に一人で、
ゆっくりとのんびりと散歩してきました。

ミキに肩関節決められ、、、

もとい!

ミキと腕を組みながら、
罵倒される……、

もとい!

楽しく会話をして散歩するのも良いけど、たまには、一人で歩くのも良いものです。

ボクは、カメラ片手に大きな石の上に座り、両腕を腕を空にぐいぐいっと伸ばしました。

そして、一気に体の力を抜きました。

あぅ、あ〜〜ぁ!!

「あぁ、のんびり出来るな〜〜ぁ」

いつもとは違う快感を味わいました。

そんな余韻に浸ってるときです。

「オイ! にーちゃん。
 のんびりしてるとこ、わりーんだけどよ、そこ、オレの場所。
 どいてくれるか」


ボクは、ドキッ!としました。

背筋がピーーーーン!としました!

「すぅ、すみません!!!」

ボクは慌てて、立ち上がりました。

「あ〜〜ら、よぅ!」

威勢の良い声と共ぴょこん♪

ねこ
(クリックすると大きくなります)
(CANON 40D / タムロン28-75ミリ 7F2.8・日比谷公園)


ぴょこん?

って、また、ぬこ!!!


ボクは、安心した気持ちと、呆れて気持ちで、腰が砕け、その場にバサッと座り込みました。

そして、フツフツと、怒りがこみ上げてきました。

紙おむつの吸収力ほどある、ボクの怒り吸収力でも対応できませんでした。

「ふざけんなよ、このぬこ野郎!」

ぼくは、少し巻き舌気味に、そのぬこに一喝しました!

するとそのぬこは、眉間にしわを寄せて、牙をむき出しにして怒鳴り返してきました!!

「ぬこ野郎とは、何様だ、こら!! オレ様は、大統領だぞ!」

えっ!

たかがぬこ一匹だが、やぱり大統領と言う肩書きが付くとなにか威厳が出てくるのは不思議なもです。

「だぅ、大統領ぉ……? 大統領さまぁ、なんですか……?」

ボクは少し、このぬこ、いや、大統領への畏怖の念が少しずつ大きくなるのが分かりました。

「あぁ、そうだよ。ねこの大統領様だよ。オマエごとき下僕でも、知ってんだろ? 大統領ってやつを。」


(ぬこの大統領なんて知るかよ)


「オマエ、あれだなぁ、副大統領から聞いた、あの甲斐性無しの腑抜けの玉無し豚おとこだな」

(いや、腑抜けまでなら良いけど、タマなしと豚は余計だから。

ぬこに豚って呼ばれると、人間に言われるより、3倍ムカツク!)


ねこ
(クリックすると大きくなります)
(CANON 40D / タムロン28-75ミリ F2.8・日比谷公園)



「あっ、あぁ、あれ、じゃなくて、あの方は、副大統領様だったんですか。いやぁ、昨日は、お世話になりまして……」

(勝手に絡まれただけだけど)


「色々言われましたけど、
 なんやかんや言って、楽しかったです。

 やっぱり、ケンカも罵倒も、一人じゃ出来ないですよ。
 一人でやってたら、おかしな人ですよ。

 賑やかで良かったです。
 人生のスパイスって言った感じかな?

 なんか嬉しかったです。
 有り難うございます。

 でも、やっぱ、二人からの罵声は、厳しかったなぁ。
 正直、ちょっとへこみました。

 いきなり、ハナクソ・ロンリナイなんていわれて、
 意味、分からなかったですし。

 せめて、ミッドナイぐらいにしてもらいたかったなぁ♪ 

 なんちって♪ 

 わははははぅ!



ボクは、大声で笑いました。

そして、足下に咲いている白い花を、笑顔のまま、ぼんやりと眺めました。


なんだか、いつもよりも、花が白く見えたのは、気のせいだったのかな?


花
(クリックすると大きくなります)
(CANON 40D / Canon100ミリマクロ F2.8・日比谷公園)




「また、是非、副大統領にお会いしたいです。


 こんど、いつ、副だぃ……と……ぉ……。


 大統領?!

    大統領!!!!」



って、寝てるし!!!!

 大統領、寝てるしぃ!!!!

   聞いてねーーーーしぃ!!!!!

おれ、さっきから独り言!!

完全におかしな人だしぃ!!!!

(||||○ロ○)<ブピッ!!



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日比谷公園で天の声?の巻!

2008/07/09 21:06

どんより重たい梅雨の日は、
二人の心も少し重たいです。

「ねぇ」

ミキが、けだるそうに言いました。

「なんかさぁ……、こういう日って、私苦手なんだよねぇ……。
 それになんか、故郷、思い出しちゃって」


ボクは、いやぁ〜〜な予感がしていました。
大抵、ミキがボクを頼ってくるときは、
何か魂胆があるからです。

「ねぇ、お昼、私の故郷の料理食べない?」

ボクは怪訝な顔つきで応えました。

「えぅ、いぃ、良いけど・・・」

ミキの顔は急に明るくなりました。

「よし、じゃぁ、食べよ! フランス料理!」


って、待てよ!!!

オマエの母国は、イタリアだろう!!

つか、半分は日本人だろ、コテコテだろ!!!

「なに? やなの?」

ミキは、梅雨の雲のように低い声で言いました。

「いぅ、いやぁ、、、
 そう言う訳じゃないんだけど、ちょっと今日は、持ち合わせが……」

ミキには、ボクの泣き言に付き合う時間は必要ありません!

「そんぐらいもってろよ! 甲斐性無し!!!」


ずっきーーーーん!!


「ったくしょうがねぇなぁ、このクソ甲斐性無しは!!」


ずっきーーーーん!!


「たく、下町育ちの甲斐性無しはよ!!」


ずっきんきーーーーん!!

「ほんとだよ、この甲斐性無し!!」

ずっきーーーん!!

ってあれ?
今、後ろから声が聞こえたんですけど。

「この甲斐性無し!」

ミキが言いました。


「この甲斐性無し!」
後ろから聞こえます。


「この甲斐性無し!」

ミキがまた言いました。


「この甲斐性無し!」

後ろからまた聞こえます。


はぁ?

なに、どこのクソババー?

はっ倒すよ、まぢで。


ボクは後ろを振り返り当たりを見渡しました。

誰もいませんでした。

「この甲斐性無し!」

足下から声が聞こえました。

ボクは、視線を下に落としました。


ぬこーーーーーぅ!!!


銀座
(クリックすると大きくなります)
(CANON 40D / 100ミリマクロ F2.8 日比谷公園)


「ミっ!ミキ!! ぬこが! ぬこがしゃべってるよ!」

「うるせ〜〜よ、この甲斐性無しが!(ミキ)」

「そうだよ、甲斐性無し!(ぬこ)」



「この甲斐性無し!(ミキ)」

「この玉無し!(ぬこ)」


ちょっとまてよ、今、タマって。


「この金無し!(ミキ)」

「この豚おとこ!(ぬこ)」


おい! 豚はね〜〜だろ!!

初めて言われたぞ!!

つかオマエは、ぬこだろ!!

「脱糞娘!(ミキ)」

「このハナクソ・ロンリナイ!(ぬこ)」

おぅ、おい!

ただの悪口になってるぞ……。
つか、娘じゃないし、ロンリナイってんなに?

脱糞娘は、むしろオマ!

バチーーーーン!!


ミキさんから、必殺、バスト99から繰り出す右フック、頂きました。


「四十でビート板使ってろ!!(ミキ)」

「ヨガで絡まって、そのまま天国に逝け!(ぬこ)」

逝かないから、天国に逝かないから!!
ビート板なしでも25メートル泳げるから!
つか、おで、まだ28だし!



日比谷公会堂に西からオレンジの夕陽が当たるまで、
愛情一杯の罵倒は、つづきました。


明日、晴れたら、いいなぁ……。



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銀座のガード下

2008/07/08 14:53

銀座
(クリックすると大きくなります)


銀座の表通りって、
あまりにも煌びやかで、
上品で。

でも、一歩、路地に入れば、
そこには、薄汚れた煉瓦。
下品な笑い。

そっちの方が人間らしい。
ボクはそう思うな。

それを聞いたミキはゆっくりと頷きました。

そして、

『それってさぁ、私とアンタみたいだよね』

どっきーーーーーん!

やぱりミキは鋭いなぁ〜〜ぁ!

さすがイタリアン!!

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東京お見合い慕情(その22)
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『東京お見合い慕情(その21)』(C子編)
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『東京お見合い慕情(その20)』(C子編)
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2008/01/07 21:59
「東京お見合い慕情(その19)』(B子編)
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2008/01/06 21:28
『東京お見合い慕情(その18)』(B子編)
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2008/01/05 21:59
『東京お見合い慕情(その17)』(B子編)
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2008/01/04 21:33
『東京お見合い慕情(その16)』(B子編)
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2008/01/03 17:31
『叶えられない愛の歌』
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2008/01/03 05:55
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2008/01/02 17:36
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2008/01/02 10:24
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2007/12/28 11:18
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2007/12/07 18:27
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『東京お見合い慕情』(プロローグ・2) 読む前にまずはポチッと♪  (+`・ω・´)ノ<オラにみんなの元気をわけてくれぇ! ↓ ↓ ↓ ←くりっくぷりーず♪ ←こっちもよしくぅ♪ ...続きを見る

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2007/04/13 13:29
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『東京お見合い慕情』(プロローグ・1) 読む前にまずはポチッと♪ ...続きを見る

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2007/04/10 22:58
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ちゃぱす警部登場彡☆(エピソード2) (つづきだにょっ!) 下町猫歴0136年10月26日 午後14時29分  【ICPO、国際猫警察機構〔International Cat Police Organization〕構内3F】 ...続きを見る

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2006/10/29 08:52
悪夢の再来(エピソード1)
悪夢の再来(エピソード1) (続き。。。) ...続きを見る

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2006/10/29 08:06
☆伝説は、ここから始まる……(エピソード0)
☆伝説は、ここから始まる……(エピソード0) みんにゃぁ! 『ニャアを探せ!』が始まるよっ! (゚▽゚*)ニパッ ...続きを見る

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2006/10/29 07:49
☆ Yellow Diamond ☆(エピソード7)
☆ Yellow Diamond ☆(エピソード7) (にゃっほ〜〜っっ!づづきだ(σ・ω・)σYO!) ...続きを見る

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2006/10/28 23:48
★☆CATWALK☆★(エピソード6)
(つづき・・・)  手がかりは、妹かぁ……。確かにニャアの妹なら、ニャアの居所を知っているかもしれないし、もしくは、ニャアの方から、妹へ接触してくる可能性もある。しかしなぁ、この広いアッパーフィールド。ニャアの妹ってだけで、探すことが出来るのかぁ?  はぁ…、、、でも、ココまで来たらには、やるしかないなっ。もしかしたら、ニャアの妹、意外に可愛くて、何かの拍子に仲良くなって、そんでもって、ムヒゥヒゥ!って、違う違う!! ブルン(>_<; ) (;>_<)ブルン  俺は、そんなことの... ...続きを見る

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2006/10/27 23:00
あっち行きなっ!(エピソード5)
(つづき。。。)  そして、ボクは猫バー『BAR★ごろ寝』のマスターが、ヒゲ指した前の見せ『スナック☆爪と木(つめとぎ)』女店主と話すことにした。肌寒い秋風が吹きすさぶ、どこからどこまでが境なのか分からない、まばらに雑草の生い茂る店。堅い木の上のカウンターにその女はいた。ボクが店に入ったとき、その女は、ちょうど手白のトラ猫にちょっかいを出されている最中だったが、ボクが近づく気配が分かると、しっぽをクリンと正し、銀杏のような目をこちらにクリッと向けた。 ...続きを見る

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2006/10/27 01:02
ニャア!!(エピソード4)
【『ニャアを探せ!』いきなりエピソード4からスタート! なぜっ!?】 ...続きを見る

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2006/10/26 19:58

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