みちくさ

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help リーダーに追加 RSS 【写真小説】君とボクと猫とあの風景(第(X+3)回)

<<   作成日時 : 2008/07/30 10:17   >>

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『もう、夏真っ盛り♪
僕の主食は、かき氷。メロメロメロロンメロン味♪』


そう唱いながら、おどけていた僕のコテコテのジャパニーズフェイスが、イタリア人と日本人のハーフ(B99W55H88)ミキとって気にくわなかったのか、いきなり左フック!!!

隅田川に光が舞い上がり、僕の目の前には、星が舞い散りった。

そんな夜から一夜明け、まだ右頬の腫れが引かない僕と、銀座の例のブティックで買った白いワンピース得意そうに着たミキは、上野の不忍商店街へブリブリとお出かけしました。



上野動物園
(Canon 40D/キヤノン70-300F4.0)
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東京下町の不忍(しのばず)商店街。

この街は、昭和の暖かみが残る人情溢れる街で、いつも賑やか。

神田の下町生まれの僕はもちろん、ミキもその懐かしさが好きみたいで、度々この場所を訪れます。

もちろん僕は日傘を刺す人、ミキは刺される人。


このポジションは、誰にも渡さね〜〜ぅ!!!

ただ、この日、僕とミキとの関係が、チョット変わりました・・・。

商店街の入り口から、15分ほど歩き、坂をちょっと登ったところで、ミキは、

「あぁ、暑い……。ねぇ、ちょっと疲れたから休みたいんだけど……」

と溜め息混じりに言うと、僕が右手にぶら下げた白い革のバッグから白いレースのハンカチーフを取り出し、額の汗をぬぐいました。


「うぅ、うん。そうだね。ちょっと休もうか。じゃぁ、そこのベンチでも」

僕は、坂の上の木陰のベンチを指さしました。

あぁ、もちろん両手がふさがっているので、日傘を持った左手の小指で。

するとミキは、

「えぇ、、、何か汚れてない?」

と、もの凄く不機嫌そうな顔を僕に見せつけました。


(あぅ、しまった! 敷くものなんにも持ってきてない!)


人間は、追い込まれた時にこそ、本当に良いアイデアが浮かぶものです。


でも次の瞬間、僕は、さっと少し汚れたベンチに座りました。

そして、満面の笑みを浮かべて、言いました。


「ここに座りなよ♪」


僕は、自分の太ももを指さしました(左手の小指で)。

(ナイスアイデア! ナイスアイデアだぞ、おで!!)



ミキは真顔で、僕の目をしばらく見ると、

「まぁ、服が汚れるよりは、いいわ」

と、ボクンと僕の膝の上に座りました。


゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。ヤッターン


(温もり〜〜ぃ♪)



最高の私服を感じながら、ミキを膝の上に載せ、ペットボトルの水をチョビチョビと、まるで二人羽織のよう飲ませてあげていると、坂の下の池の畔でなにやら始まりました。




「おくれよ〜〜ぉ!! オデにも飴おくれよ〜〜ぉ!!!」




アザラシ
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「だめぅ! さっき食べたばっかりでしょ!」


「そんなこと言わないで、頼むよか〜〜ちゃ〜〜ん!!!!」



アザラシ
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「まったくうるさい子だね〜〜ぇ、この子は。いったい誰に似たのかねぇ」


「そりゃぁ、母ちゃんの子だから、母ちゃんに似たんだろ?」



アザラシ
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「あたしゃ、アンタみたいなうるさい子、産んだ憶えないね! もしかすると、病院で取り違えたのかもしれないね。 あぁ、もしかするとアイドルのトッキー、ホントはあたしの子なんじゃないかねぇ?」


「そんな〜〜ぁ、ひで〜〜ぇよ! ひで〜〜よ、か〜〜ちゃ〜〜ん、か〜〜ちゃ〜〜ん」


「うんも〜〜ぉ、うるさい子だねぇ。。。 わかったよ。ほら、コレでおしまいだよ」


「ほんと!」



(あぁ〜〜ぁ、あれは、畳屋の今年6つになる、アゴ吉だぁ。相変わらず、賑やかなこった)



僕は、アゴ吉親子の騒動をなんだかほほえましく見ていました。

そして、心が、ほわっとふんわりました。



「やだーーーい!!!」


アゴ吉が、突然プイとすねました。


アザラシ
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「やだーい! イワシの煮っ転飴なんて、やだ〜〜い! マグロの甘露飴がいいんだい!」

「まったく、聞き分けのない子だよ! もうそれしかないんだからしょうがないだろ! もう、勝手におし!!」

アゴ吉のお母さんは、怒って、ぷいっと、奥の方へ行ってしまいました。



「なんだい! けちんぼ!! けちんぼ!! クソババーーー!!!!」


アゴ吉は、食い物の恨みは何とやら、街中に聞こえるほどの大声で、母親の悪口を言いました。


(あちゃ〜〜ぁ、、、 言ってはいけないひと言を・・・)



実は、アゴ吉のお母さんは、不忍界隈、だけでなく神田界隈にもとどろく、威勢の良い女将さん!!!


ビュン!!


ドカン!!!!!!!



いじけて下を向いていたアゴ吉の後頭部に青いポリバケツが直撃しました!!!



「なんだい親に向かって!! もういっぺん言ってごらん!!  この出来損ないが!!!」


アゴ吉は、うわ〜〜ぁ!!!と半べそをかきながら、向こうの池に逃げていきました。


「今晩のご飯は、抜きからね!!!!」


僕は、思わず笑ってしまいました。ミキも笑ってました。

「なんだか、ほほえましい家族だね♪」

ミキも軽く頷きながら、
「そうね」と柔らかい微笑みを浮かべながら、答えました。

木の葉から漏れる真夏の太陽の光が、ミキの亜麻色の髪をキラキラと輝かせました。
それはまるで宝石のようでした。

「じゃぁ、そろそろいきましょうか?」

ミキはソッと立ち上がり、自分でバックを細い右手に持ちました。

その姿は、いつもよりさらに上品に見えました。

僕も『どっこいしょ!』と勢いをつけて立ち上がろうとしました。

しかし、ミキを載せていた僕の太ももから下が、痺れて、ふらふらです。

足がもつれました!!! 

よろけました!!!

そこは坂道! 



転げ落ちます!!!



(あわわわぁ!!!)



上野動物園
(Canon 40D/タムロン28-75F2.8)

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バフッ!!!




(ど、どうなった???)


僕は、そっと目を開けました。



目の前には、白きもの・・・。


柔らきもの・・・。



それは、ミキのお胸♪


ミキティーのお胸でした♪


そうです、ミキが、僕を支えてくれたのです!!!

(っていうか、僕が抱きついた?)


僕は、ミキのお胸に埋もれていた顔をゆっくりと上げると、そこには、まるで天使のようなミキの笑顔。

「だいじょうぶ?」

ミキの柔らかく優しい声……。

「うん、大丈夫。ありがとう、落ちるかと思ったよ・・・。ほんと、ありがとう」

ぼくは、心からの感謝と喜びを、ありがとうと言う言葉と、優しく、そしてギュッと抱きしめることで伝えました。



「えぅ? 何言ってるの?」


ミキの声色が変わりました。


「えぅ?」


「私が言っているのは、あなたの左頬は大丈夫って聞いているの」


「えぅ?!?!」


ミキは、僕を軽く突き飛ばすと、右手に持った白い革のバッグを左手に持ち替え、腰の回転を利かせた右フック!!!




(え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!)




Σ(艸・∀・)ェェエエエエ工━!!  




「ブピーーーーーーーーーッ!」



(||||○ロ○)<ブピッ!! (||||○ロ○)<ブピッ!! (||||○ロ○)<ブピッ!!




僕は、坂を転げ落ちました……。


ぎょえーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!


坂の下の巨木にドカンぶつかって、僕の回転旅行は、ようやく終点に辿り着きました。



「あぅ、、、あぅ、、、、、、」


僕は、うつぶせで、言葉ならない声を喉から垂れ流していました。



ミンミンゼミの羽をこする音が、僕のしたたり落ちる涙を細かく揺らしました。

体から力が抜けていきます・・・・。



顔にうっすらと、日光を遮る涼しい影がかかりました。


僕はゆっくりと瞼を開けると、そこには、さっきまで母親とケンカをしていた畳屋のせがれアゴ吉が僕を上から見下ろすように立っていました。

そして、不憫そうに僕を見ていました。

「あんちゃ〜〜ん……。あんちゃんも、大変だな」

(アザラシに同情されるオレっていったい・・・)

「これ、やるよ」

アゴ吉は、うつぶせに倒れ込んでいた僕の目の前にぽんころこんと何かを投げました。


白い和紙の様な小さな包みには『イワシの煮っ転飴』と書かれていました。


(こんなもんいるかよ!!!)


でも、この時の僕は、そんな子供の思いつきの同情さえも喜びと感じとるほど、心と体がずたずたに壊れていました。

僕は、朦朧としたまま、包みを手に取り、袋から飴を取り出しました。

(これが、不忍名物イワシ飴・・・・)


僕は、丸くて光沢のある褐色のそれをジッと観察してから、口の中にカラリと放り込みました。



……、……。



「うまい!!!!!!!!!!!」




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コメント(21件)

内 容 ニックネーム/日時
愛の詰まったイワシの煮っ転飴
傷付いた心に沁みるね♡
トグサのつもりのちゃぱすさんが
カッコ良過ぎて内容ぶっ飛びます
ten
URL
2008/07/30 16:34
おぉ〜!私がファンになったあしかさ
んだぁ。
アゴ吉くん優しいではないの
(´∀`)ぅんぅん♪
ひろぶぅ
2008/07/30 17:19
プイってした、アザラシがかわい〜。
いい男の写真、増えてる!!!
ちゅう
2008/07/30 20:19
アザラシの表情がとても可愛いです!グットなショットです!!
動物園ですか?
私も行きたくなりました!!
マリリン
2008/07/30 20:23
こんばんは。
アザラシの髭ってすごいですね〜。
立派というか何というか…
刺されたら痛そう(笑)
こんなにアップで観るの、初めて♪
なつ猫
2008/07/30 20:35
皆さ〜ん、これあざらしじゃなくって、アシカだったかも〜・・・
きれいに撮れてますね〜。さすが!!
アシカの声が、リアルに思い出されました〜。
el-mar
2008/07/30 20:44
毎回毎回ミキちゃんには
やられっぱなしだね♪
それでも我慢の涙の鯛長
がんばれよ〜〜
アゴ吉君も同情してくれてるよ。
イワシの煮っ転飴
美味しかったですか?
さすが綺麗に撮れてるね。
カメラが良いの〜?
腕が良いの〜?
クロコ
2008/07/30 21:11
待ってました!

なんだか、今回のミキちゃんは可愛いところが感じられるような。。。太もも椅子。その昔、壁椅子というトレーニングをした記憶がよみがえりました(;^_^A

なんだか見覚えのあるアシカのとうさん。
来てますね〜!

そうかぁ〜こんな風にトリミングすると物語になるんだね。
とら母@携帯
2008/07/30 21:58
アシカって、いつも文句言ってる
ように見えるよね。
この物語見てるとそうとしか思え
なくなってきます・・・( ̄▽ ̄;)
っていいますか。。。トグサの
つもりのちゃ〜様にビックリ!
それでしたら、なるべく無口で
いたほうが。。。
ε=ε=ヾ(;゚ロ゚)ノ ニゲロォー!!
ハル
2008/07/30 22:19
ちゃばすちん・・・
想像力?すげーーーー。nori2も、たまに夢見たことを旦那に言うと、小説家になれるんちがう?なんて、言われるけど、ちゃぱすちんは、レベルがちがうよね?現実ですか?って感じだもん。
こうなったらねいつかミキティのお顔、アップしてほすぃです。(笑)
nori2
2008/07/30 22:58
今日も楽しく読ませていただきました
アザラシの顔写真とてもいいですね
こんな表情はなかなか撮れませんよ。
kumi
2008/07/30 23:19
まじめに読んでますが、何故殴られたのか分からなかったです( ̄ー ̄A アセアセ・・・

横を向いたアザラシちゃん、とってもとくいとくいのお顔に見えて可愛いですね♪
kitten
URL
2008/07/30 23:59
アゴ吉君、もの凄い勢いで訴えてますねー。
迫力有ります(^ε^)
アルジン
2008/07/31 00:07
あご吉くん、プイのお顔が可愛い☆
ピカピカしてますね〜(*^_^*)
二人羽織でペットボトルのお水飲むとこ、想像して笑ってしまった(=^・^=)
ふくみう
2008/07/31 06:47
良いねぇ。
オデにも飴おくれよ〜!が。

ミキといつまでも!
どれみ
URL
2008/07/31 13:56
こんばんは。
汚れているベンチに座るのって
嫌ですもんね、村上君ナイス
アイデア!
回転旅行も満喫できていいな。

アゴ吉くんの表情も写真も
ナイスですね。
ムウムウ
2008/07/31 21:07
なげぇ〜(σ・ω・)σYO!
この前の上野の写真でつか?
アゴ吉の肌の感触まで伝わって来そうな
感覚が(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

キャ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
プロフの写真!
いや〜同性ながら惚れ惚れするわ(爆
kazu
2008/07/31 21:22
ええ!忍ばずの池にアシカさんがいるの〜?(笑)
アゴ吉君がかわいいっす。
ぽてと
2008/07/31 23:42
アシカさんの横顔、カッコイイ〜!
大きなお口は迫力ありますね!
表情いろいろで楽しいです。
月夜
2008/08/01 09:53
お暑うございます。
暑い中、ちゃぱすさまの才能は全開ですね♪こちらはそろそろ寒くなってきました!笑
yuu
2008/08/01 19:37
口の中、初めて見た〜〜〜
すごい貴重な写真。
綺麗な毛並み〜毛並みで良いんだよね?
。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ
ツルツルピカピカで
触りたくなるね〜!!
kuesu
2008/08/07 18:37

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